耐震設計

当協会では、「(社)日本下水道協会2001年版下水道施設耐震計算例」に基づき様々な設置条件下でユニホールの耐震計算を行い、耐震性判定図を作成しました。
ユニホールの継手には可とう性があるため、部材間の継手部にバネを介在させた継手可とうモデルで計算を行っています。この部材間のバネ常数については理論値を基に、実物での継手性能試験を行った結果、継手の開き量に対して3段階にバネ常数が変化するトリ・リニアバネとして評価しました。
この耐震性判定図表よりユニホールが広範囲の土質条件、施工条件下において重要幹線(レベル2)、その他の管路(レベル1)ともに耐震性を有すると判断できます。

計算条件


鉛直方向の曲げモーメントと抵抗曲げモーメント(レベル1)、及び終局曲げ耐力(レベル2)の対比を示した図表と、継手開口量を示した図表で構成されています。
計算に使用したマンホールの常数(表-1)及び土質条件(表-2)を示します。


継手のバネ特性

継手のバネ特性は、3段階にバネ常数が変化するトリ・リニア(3直線)モデルとし、ユニホール継手は、遊びを有する金属プレートで連結されているので下図のような特性を示します。また、図表作成に使用した各号のバネ常数を示します。